エルトヴィレ村を山の方に車で駆け上がり、
今日はクロスターエバーバッハ国営醸造所にやってまいりました。

シュタインベルガー(畑の名前)がつとに有名なこの醸造所は、12世紀建立のシトー派修道院が所有し、いつの時代もドイツワイン界を引っ張ってきたリーダー的存在です。

カビネットという等級の元になった、とっておきのワインを貯蔵する
カビネット・ケラーを所有していることでも知られています。

ということは、やはりこの蔵の一押しは、
「シュタインベルガー・カビネット」
ミネラルあふれる香に、アプリコット香が印象的。味わいはとても均整が取れていて、ミネラル感のあふれるようなボディに非常に控えめでしまりのある甘さ。全体的にバランスもよく「さすが!」と思わせるおいしさでした。

聞くとやはり、「特にシュタインベルガーのカビネットには力を入れて造っている」とのことでした。

http://www2.bbweb-arena.com/wines/myweb1_033.htm

最後になんと1959年!!(世紀の当たり年)のシュタインベルガー・TBA(トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ)を飲ませてもらいました。

46年も前のワインです。どんな味なのか楽しみに鼻を近づけると、

香はシェリーっぽい。色は綺麗な琥珀色(画像2)味わいは、非常にまろやかなとろりとした甘みに、まだ酸味もしっかり酸も残っており(それってすごいこと!)まだ10年は持つとのことでした。
粘性を帯びた甘い液体が体の中に染み込むようにのどをとおっていきました。半世紀も前の自分のまだ生まれていない時に取れたワインが今もこうしておいしく飲めるなんて。。。感動的な味わいでした。

このようなおいしいワインを飲ませてくれたグライナー氏に感謝感謝です。