ドイツワインの土壌
ドイツワインの土壌で最も有名なのが、中部モーゼル地方の4億年前のデボン紀の風化したスレート状の粘板岩土壌。この土壌のおかげでモーゼルワイン特有のミネラル溢れる味わいが形成されると言われています。
ボックスボイテル型(袋状の丸い扁平瓶)のボトルでもおなじみのフランケン地方は、貝殻石灰岩土壌の地域が特に有名で、広大な栽培面積を誇るラインヘッセン地方は、黄土層に石灰岩や砂岩が混ざったものが主流だが、中でも特筆すべきはこの地域で3本の指に入る銘醸村ナッケンハイムにあるローテンベルク(赤い山)と呼ばれる畑はモーゼル地方のユルツィッヒ村を思わせる様な赤色粘板岩土壌が広がります。
モーゼル地方 青色粘板岩(ブルー・スレート) ヴェーレン村やベルンカステル村などの中部モーゼル地方を中心に分布。4億年前のデボン紀の風化した層状になった薄い板岩を葡萄の根は、突き破って地中深く根を張るとされています。 取れるワインは独特のミネラル溢れる味わいを持つと表現されます。 |
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モーゼル地方 赤色粘板岩(レッド・スレート) モーゼル地方でもほんのごく一部、ユルツィッヒやエルデン村にだけ分布する希少な土壌。 この土壌はワインの味わいにスパイシーさを与えると言われます。 |
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フランケン地方 貝殻石灰岩(ムッシェル・カルク) フランケン地方でも随一の銘醸地マイン・ドライエックと呼ばれる地域に広く分布する石灰岩土壌。 取れたワインからはしっかりとした骨格と独特のコクが感じられます。 |
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ラインヘッセン地方 赤色粘板岩(レッド・スレート) ラインヘッセン地方でもごく一部、この地域で3本の指に入る銘醸村ナッケンハイムにあるローテンベルク(赤い山)と呼ばれる畑にのみ分布される希少な土壌。やはりこちらでもこの土壌はワインの味わいにスパイシーさを与えると言われます。 |