モーゼル地方ツェルティンゲン村にあるおしゃれなレストランで夕食。
ツェルティンゲン村といえば、やはりゴーミヨ4つ星ワイナリー
ゼルバッハ・オスターが有名です。

ゼルバッハ・オスターへ寄る予定が急遽翌日に繰り越され、前の日の晩に
ゼルバッハさんが夕食に招待してくれました。

そこのディナーでもゼルバッハオスターのすばらしいワインが4本も出され、
大感動!

1本目が1990年のアウスレーゼ。なぜ1本目からこんな濃い甘い
ワインかと思ったら、
オードブルがアヒルのレバーをテリーヌにしたものを、
お菓子のバウムクーヘンの皮で包んだものに、高価なベーレンアウスレーゼ
ワインをゼリー風によせたものが出てきました。

食べるまでどんな味か想像もつかなかったのですが、食べてみると、
フレンチでオードブルにフォアグラのテリーヌが出てくるように、
まさしくこれはドイツ版、フォアグラのテリーヌに見立てた創作料理でした。
アヒルのレバーの脂分とバウムクーヘンの甘さ、添え付けのベーレンアウスレーゼ
から造られたジュレの相性がとてもよく、おいしく頂きました。

食べていくうちに、なぜ、一本目のワインが甘口アウスレーゼかわかりました。

そうです。「フレンチでフォアグラのオードブルに極甘口のソーテルヌワインを
合わす様に、ドイツでアヒルのテリーヌにアウスレーゼワインを合わす。」

「すばらしい!」の一言でした。

このレストランの名前は「ザンクト・シュテファヌス」。
是非モーゼルへ行った際にはお寄りすることをお薦めします。