ワイン、特に白ワインを表現するとき使うフレーズで「ミネラルっぽい」とか
いいますけど、どういう味か、今一、つかみどころのない表現ですよね。

僕の中では、この表現を使うワイン産地に共通しているのが、冷涼な地域で取れた
晩熟タイプの葡萄からとれた白ワインに多く使われるということ。

ミネラルとはもともと土中の成分を葡萄が吸い上げたものがワインの味覚に反映された
ものという考えの下、
「冷涼な地方の方が収穫時期が遅いから、より長く土中のミネラルを吸い上げることができる」
      &
「収穫が遅い葡萄品種も長く土中のミネラルを吸い上げることができる」
      ↓
これらの条件を満たした冷涼な産地の晩熟品種ワイン
      ↓
例えば、ロワール地方のシュナンブランとかモーゼル地方のリースリング
などによくこの表現を使います。樹齢が古ければなおさらです。

(厳密には土壌ももちろん関係してきます。)

僕も最初はどんな味かわからなかったのですが、ワイナリーでワインを試飲させてもらって
そこの当主のワインのコメントなどを聞いていくうちに
どういう味を「ミネラルっぽい」というかわかってきた気がしました。

モーゼルのリースリングで言うところの「ミネラル」とは緻密な複雑な旨みのようなことが多く、
シャブリやプィイフュメなどに見られる「火打ち石のような」と言われる表現も
ワインの中のミネラルからくる表現とも言えます。

味を言葉で表現するってほんとに難しいですよね。

いろんな解釈があると思うので、これからもいろんな意見を聞いていきたいと思ってます。