ちょうど仕事でパルメの調べものしていたら
先週のドラマ「神の雫」の次週の予告でモナリザの絵が出ていたので、

原作どおりにいくとシャトーパルメが出るのかなと思いつつ、
調べものを進めていくうちに
なぜこのワインが2枚のモナリザの例えで出たのかちょっとだけわかった気がしました。

パルメとアルテル・エゴ(アルテ・レゴ)・ド・パルメは
いわゆる格付ボルドーワインのファーストとセカンドワインの関係です。

通常セカンドワインと言うのはムートンに対してプチ・ムートンがあるように
やや小ぶりなスケールのもので、例えば同じ畑でも若い樹からとれた葡萄や
熟度のそんなに高くない葡萄から造られるものなんですが、

このパルメは、アルテル・エゴ(分身と言う意味です)つまり

同じ畑でありながら
ファーストには馴染まない個性のあるものを使用し、
まさにパルメと表裏一体のワインとして登場したのが
このアルテル・エゴなんです。

その為か、ラベルの色はファーストラベルの間逆の反対色を
あしらったきらびやかな金と黒。

そのことを踏まえて原作の「神の雫」8巻を読むと2枚のモナリザと
シャトーパルメを上手に引っ掛けて使っているように思えて感心してしまいました。

さらに突っ込んで考えると(私の妄想)神咲 豊多香は本妻と愛人がいて
「私が愛するのは左の絵だ」と本妻を立てておきながら
パルメとアルテル・エゴの関係のように
愛人の方も上下なく愛していると言うことを伝えんとしているようにも思ってしまいました。

最終的に原作では遠峰一青が選んだパルメ1999が使徒になり、
それを飲んだときにこのワインは「母です」と表現したことを考えると

本妻の宿した子供は一青で愛人がのちに生んだ子供が雫で、

どこでこんがらがったのか、雫が神咲を名乗ってるんだ?

という疑問が出てしまいました。

あの、この話は神の雫の8巻を読んでない人にはちょっとわけのわからない内容に
なってしまってますけど
読まれた方は、また読み返してみて、なにか感じるところがあればと思います。

言ってる間に火曜にドラマもきて、まったく違うストーリーで終わる可能性もあるので
あくまでも原作の感想だと思っていただければ・・・です。

【アルテル・エゴ・パルメ】
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/alteregpalmer04/