ワイン会での飲み比べ。

3000円台で評判の高いボージョレ・ヌーヴォー3種を飲み比べました。

ルイ・ジャドといえば、
ニュイやボーヌもさることながら
ボージョレ最高のワイン蔵のひとつと呼ばれる
シャトー・デ・ジャックを有する、素晴らしいガメイの造り手でもあります。

フィリップ・パカレといえば、知っている方も多いでしょうが、
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC)の醸造長の要請を蹴ってまで
こだわりの自然派ワイン造りを貫く自然派ワイン造りの旗手と言えるでしょう。

フレデリック・コサールは
クロ・デ・ザルジリエール2000がクラスマン誌で「ロマネコンティのグランクリュと比肩する」
と評価され、今や自然派ワイン界のスーパースター。

そんな3種の飲み比べです。

どのワインも例年よりは濃い目の色調。

ルイジャドは例年ならピノノワールを彷彿とされるエレガントな仕上がりなんですが
今年はガメイの完熟果実味がふわっと広がりました。時間とともにジャドらしいエレガントさも。

パカレは昨年の汚名を挽回できるか期待しておりました。
2009のわりにボリューム感はそんなに他の2本ほどはありませんが
やさしいタッチはなかなか素晴らしいです。
香に毎年のように感じる自然派独特のアミノ・カルボニル反応由来?のトーンが
今年も若干感じられました。
味わいは一番癒し系でした。

もっとも凝縮感とパワーを感じたのがフレデリック・コサール。
プリューレ・ロックで醸造を請け負っていたニコラ・テスタール氏との
最強タッグで樹齢の古い樹から凝縮感の高いパワフルなワインを醸しだします。

口当たりには微発泡が。この炭酸味が切れたころからが本来の飲み頃でしょう。
開けたての頃は微炭酸味と凝縮感のある果実味が相容れない様子。
ヌーヴォーながらも飲み頃までに一番時間がかかりそうな様子です。

三者三様、好みの分かれそうな美味しい飲み比べでした。