先週の日曜日は久々?のたくたくさんたけとっちーさんepoissesさんなど6名で
 
ワインを持ち込み、ブラインドで利く会を開催しました。
 
このところかなりマニアックなものが多かったんですが、今回はいかに?
 
一本目
 
淡いグリーンがかったストローイエロー。若いワインの印象。
 
香は柑橘主体に石灰っぽさやオイリーさも。あとから青りんごのようなトーンも。
 
爽やかな味わいの辛口白ワイン。ほろ苦味に、キレ、シャープな酸味。
 
味わい的にはソーヴィニヨンブラン。
 
ただソーヴィニヨンブランなら香にハーブっぽさもほしいところですが。
 
余韻のキレ感でやはりソーヴィニヨンブランとふんで、産地はどこだろう?
 
香にハーブっぽさがないのは産地がやや温暖だったという証。
 
冷涼なロワールをはずし、ニュージーランドのマールボロもはずし、・・・・・・・となるとチリあたりかな?と。
 
フュメ香もないのでカリフォルニアもはずし・・。
 
答えはアタランギ・ソーヴィニヨンブラン2008。産地はニュージーランドのウェリントンでした。
 
マールボロよりも温暖な地域だという推理で良かったのか?やや緯度の下がった場所に位置しますが・・
 
ニュージーランド産でした。
 
しっかりとした味わいなので白ワインですが、レモンを絞って食べるウィーナーシュニッツェルなんかにも
 
合いそうな1本でした。
 
 
2本目はこちら。
 
 
色合いは一本目よりもやや濃い目、淡いイエロー。
 
香がやや還元的というかロースト香やエステルっぽさ、酵母っぽさも感じます。
 
程よく熟成させた、また香のよい培養酵母を使ったというよりは土着の自然酵母を使って発酵させた香かな?
 
味わいは非常に凝縮度が高い、酸味も豊か、飲み応えがあるのにスルスル入る。
 
香といい、味といいこれはいわゆる自然派ビオワインか?
 
品種的にはソーヴィニヨンブランかシュナンブランが考えられるが、味わい的にはソーヴィニヨンだろう。
 
自然派白ワインの聖地ロワールかと思いきやニューワールドと。
 
答えはなんとこれもニュージーランド産ソーヴィニヨンブラン。
 
ステート・ランド・ソーヴィニヨンブラン・マールボロ・シングルヴィンヤード2001
 
なんでも生産者が採算度返しで非常に手間隙掛けて、生産量も落として造ったワインだとか。
 
しかも最初は酸度が高すぎて飲めないほどの。
 
それが9年かけて非常にうまく飲み頃にかかってきました。
 
さすがにこんなタイプのワインは試験には出ないでしょうけどなんとも美味しい味わいでした。
 
ロワールの地方料理でリエット(豚肉を練ったもの)なんかをつまみながら飲みたいですね。
 
続いては私の持ち込み。
 
普通のブラインドばかりでは人によっては退屈かと思って、2本を同時に開けることにしました。
 
この2本は
 
 
この2本のワインは、国、産地、年号、品種、生産者、等級、価格帯がそれぞれ同じか違うか利きながら
 
最終的には品種や産地まで言及できるかなと。
 
飲み比べた二本はこんなワインでした。
 
 
 
つまり国は同じイタリア、産地も同じマルケ州、年号も同じ2007、品種も同じヴェルディッキオ。
 
生産者は違い、等級は同じDOC,価格帯は¥2480と¥880
 
コッレ・ステファノ・ヴェルディッキオ・ディ・マテリカは2年連続でガンベロロッソ3カップ獲得するなど、
 
この地を代表する白ワイン。
 
 
 
僕が試飲会で見つけたこだわりの協同組合のものでした。
 
なんと5人中3人がこのモンカロの方が値段が高いのではと言ってくださいました。
 
 
続いて赤ワイン。
 
 
やや明るめのルージュがかったルビーレッド。
 
野いちごを思わせる香やキャンディートーン。あとからアールグレイ・ティーのような香も少し。
 
かすかに残糖感があり、まったりとしたような酸味にスパイシーなフレーバーも少し。
 
軽やかでフルーティなタイプの赤ワインです。
 
色も明るめ、冷涼な産地のピノノワールを思わせます。
 
ドイツのシュペートブルグンダーにしては少し力強めかなと思いながらも、
 
よくできたドイツ・ファルツ州のシュペートブルグンダー(ピノノワール)と思いきや
 
答えはオーストラリア・タスマニア島のピノノワール。
 
タマーリッジ・エステート・デビルズコーナー・ピノノワール2008
 
 
ここまで振り返ってみると、なかなか今回も癖のあるものが多かった中、
 
品種だけはなんとか当てれているではないか。
 
そう喜んでいるととんでもない次のワインに出会ってしまいました!
 
それはまた次回に!