先週日曜日西宮へブラインドテイスティング勉強会行ってきました。
 
たくたくさんtake-tocchiiさんepoissesさんx2、そして伊豆から赤いうさぎさん、イタリア帰りのKaboさん、日本酒ブロガーまひろさん、と僕の8名で9本のワインを楽しみました。
 
今回はワイン会1周年記念と伊豆からの刺客赤いうさぎさんが来られるということで
いつも以上にひねったアイテムがでるだろうとの予想通り、
全員全敗のすさまじいひねりようでした。
(僕もいじわるなワイン持ってきました。)(~_~メ)
 
 
赤いうさぎさんが自家製の燻製を持ってきてくださいました。
燻した感じと蜂蜜のほのかな甘さが最高でした。
熟成したワインに特に合いそうな3品でした。
上からささみ、貝柱、エゾ鹿です。
 
1本目は伊豆からの刺客赤いうさぎさんの持ち込み。
 
色はやや茶色がかった明るいゴールド、
シェリー(オロロソ)、菩提樹、アカシアなどの香、
色と香りからいきなり年代の古いのが登場の予感。
 
味わいはふくよかで、アルコール味のボリュームがあり、深い余韻。
南イタリアのトレビアーノかフィアーノ種あたりかと思いきや・・・
 
ささみや貝柱の燻製によく合ったこのワインは
【グレコ・ディ・トゥーフォ 1998 テヌータ・ポンテ】
南イタリアのギリシャ由来のグレコ種。しかも13年も熟成。
 
一発目からこの回にふさわしいひねり具合の一本です。
 
 
2本目はたくたくさん持参。
 
淡い、ややグリーンがかったレモンイエロー
ビオワイン独特のアミノカルボニル反応を思わせる香。
 
味わいは柑橘の完熟感を感じる凝縮されたボディー、
爽やかでクリーン、余韻もやや長め。
白身魚のソテーにヴィネガーソースなどをかけたものに合いそう。
 
ビオのニュアンスを感じたことと、酸味とコクのバランスから
ロワールのシュナンを想起するも(赤いうさぎさんはロワールのソーヴィニヨンと)
 
答えは
【ブルゴーニュ アリゴテ 2008 ルイ・シュニュ】
こんなアリゴテ見たことない!((+_+))非常によくできたアリゴテでした。
 
 
 
 
 
 
次は私の持ち込み。
淡い麦わら色、
マスカットや蜂蜜にヨモギやハーブなどを思わせる香。
 
やや微炭酸もあり若い印象。全体的にフルーティーで
余韻にかすかな甘みも。
レーズンとクルミの入ったクリームチーズと相性ばっちりでした。
 
【シャルドネ トロッケン 2009 フィア・ヤーレスツァイテン】
 
冷涼なドイツで、今までは育たなかったシャルドネが温暖化や技術の進歩で
南ドイツでも育ってきていて、ニューワールドでもフランスよりでもない特徴のシャルドネが
作られるようになってきているのをアピールしようとこのワインを持ってきました。
 
 
続いて、epoissesさんの持込み、
 
明るめのゴールド
香は非常に華やか、これぞマスカット香というべきもの。
 
微炭酸のぴちぴちした若い酸、
ほろ苦みも感じるドライな仕上がり。
冷涼な地域のミュスカかゲヴュルツだろうとは感じるものの・・・。
 
【ゲヴュルツトラミネール 2008 サンタ・マッダレーナ】
北イタリアのゲヴュルツでした。
 
 
つぎから赤ワインが5連発です。

 
たけとっちーさんの持ち込み。
 
ややくすんだ小豆色、粘性は弱め、
ブルーベリーやブラックベリー、少しエステル香も。
 
タンニンや酸も総じてエレガント。
バランスも飲むタイミングもまさに今が旬という感じ。
「美味しい!」
ドイツで飲んだ高いシュペートブルグンダーを思い出しましたが
 
じつはこのワインは
【ツバイゲルトレーベ 2004 ふらのワイン】
日本にこんな美味しいワインがあったなんてと脱帽です。
 
 
次はepoissesさんのパートナーさんの持ち込み。
 
茶色がかった明るめのガーネット。
熟成香。
 
かすかな甘みにすこしエグミのような閉じたニュアンス。
大樽熟成を思わせるようなゆるやかな熟成感。
ワインのスタイルからいくと飲みごろはもう少し前だったかな。
 
モトックスのイタリアワインで20年ほど寝かせたニコレッロやグラーティにこんな
ワインあったかなと思っているとニューワールドですと。
やや短命な日本のワインかなと思いきや
 
【ピノ・ノワール2004 ル・クロ・ジョルダンヌ】
 
なんとカナダ産のピノでした。
 
 
次のまひろさん持参ワインも赤いうさぎさんのセレクト。
 
オレンジがかったガーネット。粘性高め。
ミントや草のニュアンスのある香。
 
程よいコクがありタンニンの質はトスカナっぽい。
色はピエモンテっぽい。
 
どっちかな?などと考えてる間にタイムオーバー
 
実はこのワインは
【ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2005 シロ・パチェンティ】
シロ・パチェンティのロッソ。 アルコールは14%もある!貴重な一本です。
 
 
 
続いてkaboくんのイタリアから持参の一本。
 
オレンジがかった濃いめのガーネット。
薬草やグリーンティー、奥からカシスのリキュールの香。
 
凝縮感あり、タンニンもしっかり。ポテンシャル高め。
トスカーナ産の当たり年2004というところまではヒントともにたどり着くことはできますが・・・。
 
【ヴィーノ・ノヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ リゼルバ 2004 アヴィニョネージ】
 
セパージュはサンジョヴェーゼにカナイオーロ。
 
 
最後はやはり赤いうさぎさんセレクト。
 
オレンジがかったガーネット。
漢方や黒糖を思わせる香、リキュールっぽいニュアンスも
 
これまた古いワインに違いない!
熟成感、とろみ、リキュールっぽさ。
 
こんなワインでした。
 
【キャンティ・クラシコ・リゼルバ 1983 カステッロ・ディ・ヴォルパイア】
28年熟成の希少な一本!
 
 
 
全部で9種類、おそらく試飲試験などにはマニアックすぎて出ないような
どちらかというとコンクール向けの
個性あふれるワイン達でした。
 
マカロンのラスクと、マール・ド・シャンパーニュのトリュフでほっこり
一息ついた後、
 
2次会にオーストラリアワイン専門のバーへ
 
 
非常に希少なヴィクトリア州のビンディのワインが数ヴィンテージそろっているこだわりのお店です。
このシャルドネも美味しかった。
時間とともに開いてくるとブルゴーニュのグランクリュに間違うほど。
 
 
ビンディのシラーズ
パイレット ヒースコート2007

(このワインはうちのお店にもかろうじて一本ありました。)
 
デキャンタして温度が上がるにつれ見事に味わいも、美味しくひらいてみせてくれました。
 
最後のほうはよくあることなんですが
ZZZ・・・・・といい気分でお休みしておりました。
 
帰宅は電車で寝過ごすことなく・・・。
 
また次回が楽しみです。