我が家のぶどう栽培2009。
いつもは垣根仕立てという仕立て方をするのですが、
今年は剪定の段階で垣根仕立てにするにはいい枝がなかったので
棒仕立てという剪定方法にしてみました。
ワイン用の葡萄栽培の仕立て方も気候や産地によっていろいろありまして、
一般的に普及しているのが垣根仕立てかな。
針金を利用して伸びてきた枝を束ねやすくするんですが、トラクターの作業もしやすく、葡萄にも
日が当たりやすく、効率も良いので世界中のワイン産地で採用されています。
一方「棒仕立て」というのはトラクターの入らないような急勾配の畑で栽培可能な仕立て方で
ドイツのモーゼル地方などでよく見られます。
剪定で2本枝を残してハート型に輪っかをつくって結び枝が伸びてくると
それを支柱にくくりつける手法です。
剪定するとこんな感じ。
すべてが手作業で骨の折れる仕立て方なのですが、鹿も滑り落ちるほどの
急斜面に葡萄樹を栽培した時はこの仕立て方ぐらいしかできないのです。
普通は手作業で1本1本剪定していくのですが、
最近では垣根仕立てを改良したコルドンという仕立て方でトラクターで一気に剪定することも
出来るようになりました。
「早っ」
手作業の剪定では1本の樹に数分かかるんですが、トラクターを使うと
あっという間に何本もできてしまうのです。
はじめてこれを見たときは画期的でした。
手作業で数日かけてこつこつと剪定をやってきた自分達はなんだったんだみたいな。
まあ今はそんなことは関係なく、趣味の園芸として
今年はただ枝ぶりをみて棒仕立てにしてみました。
秋に美味しい実が採れますように!