お店をやっていて、誤解によるクレームというのがあります。
よくあるのが、「コルクにカビが生えている」「ボトルの底にガラスの破片みたいなものがはいって
いる」「ボトルの底に澱がでている」です。

どれも品質には問題ないのでご安心を。

コルクにカビが生えていると言うことは、そのワインが低温で高湿度なワインセラーなどで
保管されていた証です。

またボトルの底のガラスの破片みたいなものとは酒石と呼ばれ(極甘口ワインなどに多い)、
良い年にほど多いことからワインのダイヤモンドなどとも呼ばれ珍重されています。

ワインに澱があるのは、造り手が目の細かいろ過をしなかったから。
なぜしなかったかというと、ろ過によりワインの旨みまでもがろ過されてしまうのを避けるため。
そんな旨みの残ったワインのほうがおいしいに決まってると言うことで、「ノンフィルター」ワインが
少し脚光を浴びているのです。実際醸造課程でもバドナージュやシュールリーなど
澱から旨み成分を引き出す手法がとられることが多々あります。
注ぐときに澱が暴れないようにそっと注いであげてください。