このワインも年末の頂き物でした。
フリードリッヒベッカー・シュペートブルグンダーB
この蔵も10年ほど前までは名前もあまり知られていませんでしたが、
今やドイツの赤ワインを語る上では切り離せない存在です。
近年のドイツのシュペートブルグンダー(ピノノワール種)の品質の向上は
目を見張るものがありますが、このワインも素晴らしかったです。
この蔵のおもしろいところは、蔵の所在地はドイツのファルツ州にあるのですが、
畑の一部がフランス領アルザスに位置しており、
採れたワインもドイツでもありアルザスでもあるような味わいの赤ワインを作り出すという
ほんとに希少な蔵元です。
色合いはルビーレッド。ドイツの赤の割にはきちんと色づいた印象。
香りは、赤い果実香。ラズベリーやブルーベリーなどの綺麗な芳しい香りに
シナモンのようなトーンもかすかに。
味わいは若めの果実の酸味とコクが中心に余韻に行くほどに若目だが荒々しくない
タンニンを感じます。
銘柄名のBはバリックのBかなと思っていたのですが、樽味よりも
果実味のほうが印象的な良いできのものでした。
ブルゴーニュでもない、アルザスでもない、独特なピノノワールでした。