ピノノワール飲み比べ企画続編

続いて飲んだワインはこちら

1、クロ・ビュザオ・ピノノワール05 ¥1080
なんとルーマニア産です。
調べていきますと、ワイン発祥の地と言われるメソポタミアからほど近く
紀元前4000年ごろのワイン容器が見つかったり、ギリシア神話のバッカスの
出身地がルーマニアの設定だったりとまさにワインのルーツを思わせる土地柄です。

やや濃い目のルビーレッド。
きゃしゃな赤色ベリー系の香。
スッとしたアタックからほどよい酸味、かすかな甘みも感じる
ミディアムボディタイプ。
余韻にいくに従って渋みが広がってきます。
ヨーロッパでもニューワールドでもない、かすかにアジアンテイストを思わせるような
不思議なワインでした。
ワイン王国で3つ星獲得歴もありました。

2、ロバートモンダヴィ・プライヴェートセレクション2006
ルビーレッド。
甘いベリー系の香りに赤しそジュースのような香りも。
閉じ気味のボディが舌の奥に流れるにつれ、果実味や酸味が現れだします。
そして余韻にいくに従ってほどよい渋み。
透明感のある酸味主体のエレガントな味わいでした。

続いて新たにブルゴーニュを。
3、サンソンロシニョール・ブルゴーニュ02
ACブルゴーニュながらシャンボールミュジニの葡萄を使用しているとの情報。
しかも超当り年の2002年産。
色調はやや明るめのグロゼイユ。
甘味ある香りの奥からしょうゆっぽさ、スモーキーさも感じます。
みずみずしい酸味のボディが印象的。軽めながらスッキリ感の感じる
ライトな仕上がりでした。

4、ドメーヌマリエンタール・マリエンターラー・シュティフツベルク02 ¥2480
オレンジ味を帯びた明るめの紅色。
揮発酸に熟成から来る石油っぽさも感じる香。時間とともにカシスの芽のニュアンスも。
ソフトでフルーティ。しまりのある酸味と熟成による複雑味のあるライトボディタイプ。
おそらく今まで飲んだ中で一番冷涼な気候で育ったのではと思わせる華奢さが
無二の味わいとして惹かれます。

どのワインも個性があって、どことなくピノらしい共通点の感じるエレガントなワイン揃いでした。