ドイツの知り合いトニーくんから
ゴーミヨ2009が到着しました。

ワイン評価本にあまり縁のなかったドイツに疾風のごとくこの本が登場したのが1994年。

ちょうどドイツに滞在していた時に話題になりだして、大学の図書館で空き時間に読んだのが

はじめてのこの本との出合いでした。

それからはや十数年。

今や最高のドイツワインを知るには一番のワインガイドとも言えるでしょう。

毎年気になるヴィンツァー・デス・ヤーレス(年間最優秀ワイナリー)
(この賞は日本のプロ野球で言うと年間MVPみたいな最も栄誉ある賞です)。今年は、
ファルツのワイングート・クニプサーでした。
シュペートブルグンダーをバリックで醸すのを得意とするドイツの新しい赤の流れの造り手です。

2008はベルンハルト・フーバーでした。ここもブルゴーニュスタイルの造り手です。

振り返ってみると、ヴィンツァー・デス・ヤーレスは
2007 ラインホールト・ハート (モーゼル)
2006 エムリッヒ・シェーンレバー(ナーエ)
2005 カルトホイザーホーフ(モーゼル)
2004 マイヤーネーケル(アール)
2003 フュルスト(フランケン)
2002 レブホルツ(ファルツ)
2001 Drローゼン(モーゼル)
2000 ケラー (ラインヘッセン)
1999 デンホーフ(ナーエ)
1998 エゴンミュラー(モーゼル)
1997 ロバートヴァイル(ラインガウ)
1996 JJプリュム(モーゼル)
1995 フォン・シューベルト(モーゼル)
1994 フリッツ・ハーグ(モーゼル)

です。

こうして振り返ってみると、流れ的に最初の頃は
高貴な甘口造りの特に優れた生産者が軒並み名を連ね、
2004年で初めて赤ワインの優れた生産者マイヤーネーケルが選ばれ、
(2000年のケラーの赤も秀逸ですが)
2008、2009とブルゴーニュスタイルの生産者がこの王座を勝ち得てますね。

ドイツワインのモードの変化を感じます。

そしてパラパラとページをめくっていると

コレクション・デス・ヤーレスに
ラインガウの銘醸シュロス・ヨハニスベルクが。

そして醸造長がクリスチャン・ヴィッテ!!

僕とガイゼンハイムで同時期にワインを学んだ友達でした!!!
彼は確か、醸造所の息子が圧倒的に多いこの大学で、家が醸造所じゃないのに
醸造学を学びにきており、たしか卒業後にファルケンベルクに就職した記憶が・・。

今日までいろんな紆余曲折があったんだろうと思いますが、
こうして今、ドイツワイン最高峰の醸造家の評価を得る地位に勝ち上がったんだなあ。
僕も日本でがんばらねば。と思ってしまいました。
さらにページをめくるとエントデックング・デス・ヤーレスにはアレクサンダー・ライブレ。

お父さんが、僕の中では天才醸造家の一人と崇めるアンドレアス・ライブレです。

10数年前にアンドレアスの蔵に訪問した時はアレクサンダーはまだ10歳ぐらいで
醸造所の前の広場を遊びまわっていた記憶が。

そんな彼も今や一人前の醸造家になっていたのでした。

時間の流れをとても感じてしまったゴーミヨ2009でした。