自然派ワイン飲み比べ最後の2本。

コート・デュ・ローヌのダール・エ・リボとボルドーのルピュイです。

どちらもノンスフレ。酸化防止剤を全く使用しておりません。

くわしくはルピュイのほうは樽洗浄の時にのみSO2使用とのことですが
樽を燻浄するのは醸造時ではありませんので、
SO2使用についてこんなに丁寧に説明するなんてという印象です。

ローヌ地方を代表する自然派ワイナリーのダール・エ・リボ。

メディア嫌いのこだわりの職人さん的な2人が造るワインは、知る人ぞ知る的ながら
かなりファンも多いです。

「収穫は葡萄の茎まで熟すのを待つ」、「スパイシーなシラーは近年のメディアが造り上げたもの
本来のシラーは繊細な美しさとやさしさをもつフェミニンなもの」というこだわりもインパクト
強いです。

そんなダールエリボのクローズエルミタージュ2005を試飲。

縁に赤みを帯びたルビー色。プラムやムスクのような香。
溌剌とした果実味にしっかりとしたコク。余韻に行くにしたがってタンニンも感じますが
どこかやさしさ、癒しみたいなものも感じる不思議なテイストです。
そしてシャトールピュイ。ヴィンテージは1998。
ご存知『神の雫』のドラマで最期に出てきた400年間化学肥料を使っていない畑で引き継がれてきた
こだわりの造り手。
うちの仕入れているインポーターさんからはネット販売禁止と言われていたのですが
最近販売しているところも見かけます。良くなったのかな?

色合いはガーネット。グミや野いちごのコンポートを思わせる香。
清らかな酸味、バランスの取れた構成、余韻もみずみずしさを感じます。

このワインは開ける前に説明していくうちにすごく味わいのハードルが上がってしまって、
飲んだらがっかりするんじゃないかなと心配したのですが、

一緒に飲んだみなさんも口をそろえて「美味しい」を連発してくれました。

僕の中でも今まではビオワインはブルゴーニュのピノかロワールのシュナンブランが王道だと
思ってたのですが、ローヌやボルドーでも素晴らしいビオワインがあることをあらためて
発見した飲み比べでした。