モーゼルのゼルバッハオスターのゼクトに続いて

白ワインを3種類。

ラベルを隠してワイン会で試飲しました。

主要品種とはいえドイツの葡萄品種はマイナーなものが多いので品種を当てるというよりは

飲んだイメージを形容していただくことに主眼を置いて・・・。
色合いは左から
左、明るめのゴールドを帯びた麦わら色 中、グリーンがかった麦わら色 右、明るめのゴールドを帯びた麦わら色。(画像があればなあ・・・)
左のものと右のものはほぼ同じような色。

真ん中はグリーンがかっているのでこの中では一番若いかな?2007か2006をイメージさせます。

左のものと右のものは6,7年ほどは熟成してるのかな

香からも右のと左のグラスからオイリーなフーゼル油のような香も。

ここからもある程度熟成されたワインだと伺えます。
口に含みますと

左のワインはすごい凝縮されたミネラル感。果実味はシャープながらこちらも凝縮されたもの。
香からはアプリコット香も。やや残糖は感じますがハルプトロッケン辺りかな?

真ん中のワインから芳しいマスカットのアロマ、お香やムスクのようなニュアンスも。
南の産地を連想させます。味わいは辛口ながらフレッシュで爽やかな飲みやすいスタイル。
右のグラスは石灰のようなミネラル香を最初に感じます。果実香はリンゴっぽい感じ。
オイリーなニュアンスもあります。
口当たりはキリッとした酸味に支えられ、口の中では逆にマイルドさオイリーさが表れます。
ワインの酸の中にはリンゴ酸と酒石酸がもともと主要にあり、そこから醸造過程の
マロラクティック発酵によってリンゴ酸が乳酸に変わっていきます。リンゴ酸は
すっきりとした味わいの酸で乳酸はまろやかな味わいの酸なんですが、

そのリンゴ酸と乳酸のバランスの非常に良く取れたワインだなあという印象を受けました。

きっと腕の良い醸造家が造ったワインに違いない!と思わせる味わいでした。

熟成加減もちょうど良く今がまさに飲み頃でした。
一体どこの産地のどんなワインなんだろう?

こんなワインでした。

(一番左は前回述べたモーゼルのゼクト)

その横のスラっとしたボトル。
ラッツェンベルガー・バッハラッヒャー・ヴォルフス・ヘーレ
リースリング・グローセスゲヴェックス2003
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/ratzenbergergg/
いわゆるドイツのグランクリュと言われるグローセス・ゲヴェックスです。
この独特のミネラル感は粘板岩土壌特有のものです。

右から2番目
ベルンハルト・フーバー・ミュラー・トゥルガウ・QbA 2007
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/huberalte/
なんと1L瓶です。
現地ではがぶ飲み用に良く用いられる瓶ですが
さすがフーバーさんのリッター瓶は品質も兼ね備えた素晴らしい味わいでした。

一番右
ベルンハルト・フーバー・マルターディンガー・ビーネンベルク
ヴァイスブルグンダーQbA
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/huberwb/
これもフーバーさんのワイン。
同じつくり手の違うワインを飲むとそれぞれの品種の個性がわかりやすいと言われます。
すっきりとしていてあとからオイリーさの感じる、今まさに飲み頃の1本でした。

ドイツワインケナーの試験にはこの他シルヴァーナーやルーレンダーと言った
葡萄品種も出題されるのですが、まずはこの3種類の違いを利き比べました。

【ドイツ主要品種3種利き比べセット】
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/weinkenner3weiss/