先日たくたくさんたけとっちーさん、それにちょうど出張

で来阪された徒然わいんさん

なにわの名工、樋口誠さんのそむりえ亭へ行ってまいりました。

樋口さんはほんと「なにわのソムリエ」という感じ、

面白い?駄洒落を連発しながら素敵なワインをセレクトしてくださいました。

まず最初に泡物で乾杯。

なんとワシントン州のスパークリング。2003のミレジメ。

5年半も瓶熟させながら、お値段お手頃、泡のキメ細かさ、トースト香が印象的な

ブラン・ド・ブランでした。ブリュットながらかすかに感じる甘味はドサージュ(リキュール添加)

によるもの。

それにアナゴのアミューズ。プリップリのアナゴをバルサミコソースで頂きました。

甘味のあるバルサミコソースにドサージュのきいたスパークリングが見事に調和。

続いて

新鮮なブリとすずきにパッションフルーツとヴィネガーのソースで。

角切りの洋ナシ?も良いアクセントに。

これにあわせたのがアリゴテ2008。ブルゴーニュの銘醸ルイジャド社のもの。

程よい酸味にゆるめのボディ、心地よいかすかな塩味がお魚とベストマッチ。

続いて鶉とキノコのブレゼのグラチネ。鶉ときのこを蒸したものをグラタン風に。

これにもさらにルイジャドで追随。

1997のサントーバン・シュール・ガメイ

やや早飲みヴィンテージ97の12年の熟成ものです。淡い黄金色にかすかなシェリートーンの香。

ワインだけで飲むとややピークを過ぎた感があるのですが、

きのこやチーズとの相性が非常に良くこのグラチネにピッタリのワイン。

続いて白子と黒鯛のソテー。密柑ソース。

これにはオレゴンのピノノワールを。

さらにまたもやルイジャドの、今度はマルサネ・ルージュも登場。

さらに料理はここで青背の魚が。大根の葉のソースに熟成されたリコッタチーズを添えて。

やや生臭い青背の魚に鉄分の多いワインを合わせるとさらに生臭みが増すので、

タンニン(渋み)の強い赤はタブーです。

白でもミネラル(鉄分)が多いとダメ。

そんな中、酸味が強め、渋み少な目、しかも蒸かした大根と非常に相性の良いピノノワールを

持ってくるあたりさすが!という感じです。

しかも我々の勉強の為にニューワールド(オレゴン)とブルゴーニュを飲み比べさせてくださいました。

オレゴンのピノの銘柄はトリ・モア。
そしてお肉料理。

生まれて初めてジヴィエ食べました。

新潟産の尾長鴨。

ジヴィエにはやはりローヌ系かスパイシーな赤。ということで

なんとワイントン州のローヌブレンドの赤。シロッコ(グルナッシュ主体)。

猛禽の脂臭みに負けないスパイシーさと凝縮感とかすかな甘味は料理と合わさるとさらに

旨みが増す見事なマリアージュをかもし出します。

さらにやはり我々の勉強の為にブルゴーニュのニュイサンジョルジュ1999(ルイジャド)も。

こちらも凝縮感こそそんなにありませんが、ほどよいスパイシーさがジヴィエを引き立てます。

美味しい食事のあとには4種の食後酒が

自家製珈琲リキュールと

レイトボトルド・ポルト2002。

カリフォルニア・ベリンジャーのソーテルヌ仕様貴腐ワイン、ナイチンゲール。

マディラ・バーベイト・ボアル。

お腹一杯で終電帰宅。

実は二駅寝過ごして二駅分歩いての帰宅でした。

お疲れさま~。