今月のうちのお店主催のワイン会、テーマは「イタリアワイン」

ということでDOCGを数種類飲み比べました。

DOCGというのはイタリアワイン法上で最高等級になり現在42の銘柄が選ばれております。

(44に増えたようです。知らないうちに・・・いや46?)

その下にDOC(原産地呼称)、IGT、VdT(テーブルワイン)と続きます。

VdTクラスながらスーパーVdTなどと言われ、DOCGワインよりも

高値で取引されているワインが一部あるのも近年のイタリアワインの特徴です。

そんな中からカンパーニャ州のDOCGをマストロベラルディーノ社から2本。

このマストロベラルディーノ社、
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/c/0000000597/

80、90年代に、国際品種に人気が集まり
周囲のワイナリーが国際品種に植え替えを行う中でも
カンパーニャで唯一、頑なにカンパーニャの地品種に拘り、テロワールを重視し、
量より質を求めたワイン造りの道を歩んできたワイナリーです。

そして今時代が地場品種に注目しはじめ、このワイナリーも俄然注目され始めております。(拍手!)

・フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ 2008
・グレコ・ディ・トゥーフォ2008

フィアーノの語源は「蜜蜂の集まる葡萄樹」。
なぜかワインからも、かすかにはちみつの香が感じられます。
爽やかな酸味が心地よい辛口ワイン。澄んだ色調、甘い樹蜜や完熟りんごの香。
爽やかでハーブのニュアンスのある辛口です。

グレコ・ディ・トゥーフォのグレコとはギリシャのこと。

もともとワインというのははるかメソポタミア文明にさかのぼりギリシャを通じて

イタリアへ入ってきたのですが、最初にギリシャからイタリアへ入ってきたのが、

マグナ・グラエキアと呼ばれているイタリア半島南部、バジリカータやカラブリア、
カンパーニャ州あたりと言われております。

グレコ種もそんな時期に持ち込まれたと思われるギリシャ系の品種です。

このワインもどことなくイタリアっぽくない独特の癖みたいなのがありながらも

淡いグリーンがかったクリアなイエロー。苅草、カシスの芽、白い花などを思わせる香。

アタックに微炭酸、ドイツのフランケンワインを思わせるようなミネラル感とハーブのニュアンス

ニュートラルな飲み口で幅広く料理に合わせられそうです。

バジル風味のパスタが食べたくなってくるワインでした。