華やかなラベルとは裏腹に、実は
このウインダウリ・エステート社の「桜ラベル」には
日本とオーストラリア・カウラ地区の悲しい歴史とが深く関わっているのでした。
 
それは1944年のこと、第二次世界大戦中カウラの地で捕虜になっていた日本兵約1000人余りが 
大脱走を企て200名以上もの死者を出したという出来事がありました。
歴史の教科書すら語らない事件です。
 
カウラの人々は事件で命を落としてしまった日本兵を手厚く葬り、
日本との友好関係を深めるために
本格的な日本庭園や日本文化センターを作りました。

さらには日本人墓地から日本庭園までの5kmの道のりに
約2000本の桜を植え、毎年桜祭り(10月頃)が行われるようになったのです。
 
国際理解を象徴し、世界中の人々を魅了する桜並木。
 
ウッドブロック・サクラシラーズのエディケットはこの桜をモチーフにしたものです。

このワインについては漫画「ソムリエール」(le vin #33 ・「それぞれの桜」) にて掲載されています。

また、ラベルのストーリーである-カウラ捕虜収容所からの大脱走-を題材にした
ドラマが日本テレビ開局55年記念スペシャルドラマ
「あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった」として放映されました。

インポーターさんは「お花見の時期にどうですか?」

などと薦めてくれたんですが、このお話を聞くとどうしても

お花みてうかれながら飲む気にはなりにくいです。

逆にフルボディの赤を2月にリリースするんじゃなくて

ロゼなどでいいから8月の終戦記念日前にリリースしてくれたらいいのにと思いました。
ウインダウリ・ウッドブロック 桜シラーズ
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/sakurashiraz/#sakurashiraz