胃カメラの検査の2日後、
体に優しいものがいいかなと自然派マルクペノのグロプランを。(酸がきつそうですが)
 
ちょうど検査の前日に入荷し、飲みたくてうずうずしてたやつです。
 
2007、2008はただでさえ冷涼なロワールにおいて、お日様も充分ではない年だろうと軽くパスをしていた分、
お日様に恵まれた2009には期待度がかなり上がっておりました。
 
さらにこのマルク・ペノ。
 
ワイン通の方はご存知の方も多いと思われますが、
採算ド返しのワインを造るあまり、ファンは多いものの、
2007年には財政面の破綻が叫ばれておったのですが
日本のパートナー、野村ユニソンさんがフォローを行い、その結果、今も
こうして我々の前にその美味しいワインが飲めるという代物です。
 
さらにいうとそんな中、2008年にプレス機を新調したんです。この蔵。
最新型のプレス機では、やさしい圧力でプレスするため
葡萄の種や果皮などの雑味が出にくく、
ほんとにピュアな旨みたっぷりの果汁のみがプレス(圧搾)されます。
ピュアな味わいは追求する白ワインにとって、この投資は何よりもストレートな味わいの向上に
つながります。
 
そんなマルクペノ・ファンや野村ユニソンさんが支えてくれたおかげで今があるこのワイン。
 
抜栓です。
 
 
グロプラン種という品種は元々コニャック用に使われていた品種で、 
別名「フォルブランシュ = Folle blanche」。
ロワールでこのブドウから造られるワインは、
通常酸味がとても強くてボディが薄いワインばかりですが、
樹齢60年から80年の彼のワインは、
酸味をしっかりと感じながらも、
濃密でまろやかな味わいに仕上がっています。
 
淡い、グリーンがかったクリアな麦わら色。
アルコール12%ながらやや粘性もあり。
パッションフルーツやグレープフルーツを思わせる
柑橘香に少し甘みのあるキャンディートーンの香。かすかにハーブやカシスの芽の香も。

味わいは
微炭酸のアタックに爽やかでドライな
もぎたてルビーグレープルフーツを思わせるような味わい。
低収量を思わせる凝縮されたボディ。

あと味にかすかな心地よいほろ苦味と短く切れていく余韻。

暑い時期にはキンキンに冷やして、
それ以外の時期は温度をやや上げても楽しめそうな
おすすめの1本です。

僕はお酒はあまり強くはないんですが、気がつけばボトル半分位すぐ減ってしまいそうな
喉越し爽快なワインです。