先日ジュランソンさんのブログで美味しくないドイツワインが出没!
ワインが悪いのかコルク不良による酸敗か確認すべく
「ドイツワイン嫌い減らし隊」(隊員一名(爆)出動です。
ゲブリューダー・ビーボ・ワイングート
・ミッテルハイマー・ゴルトベルク・リースリング・QbAハルプトロッケン2004
ジュランソンさんのティスティングではランシオのような香り、褐色に近い麦わら色。ほとんどマディラのような
味わい。
2004年のQbAクラスの通常の飲みごろが5年ほどだとするともうへたってしまっているワインの可能性あり。
しかしこのワイナリーのランク的にはもう少し持ってほしいところ。
Juransonさんのブログより画像拝借。
うーん2004年のQbAにしては色が濃すぎな感じ。
そこでうちにもあった同じワインの状態を検証すべく抜栓。
比べると色の時点で全然違う!!
淡いゴールドがかったイエロー、
香りも黄桃の缶詰のような香り、鉱物的な香りは思ったより少な目。
しいて言えば雨に打たれた石のよう。
そして味わい、
緊張の一瞬。
うん、おいしい!
熟成により果実味がややそぎ落ち、
ほどよい熟成味をおびたミネラル感と心地よい調和。
余韻にかすかなほろ苦みもワインにいいアクセントになって◎。
しいていえばどんな料理に合うのかな?
きのことかチーズとかたっぷりのったホワイトソースグラタンあたりが良さそうか。
どうやらJuransonさんの当たったワインは収縮したコルク不良による酸敗と診断。
短めのコルクでやや起こりやすい劣化ワインのひとつ。
コルクが縮みがちなり、酸素が予定以上に瓶内に入り、
結果として酸化が進みすぎる劣化です。
液面が下がり、コルクはいとも簡単に抜けることもあり、色は茶色がかった黄金色になり、
香にシェリーのような香りが付き、
味わいは平板でしまりのないものになってしまいます。
こういうワイン、ブショネ同様、生産者は出荷した後の返品は基本的に受け付けず、
その結果、利益をあまりのせられないインポーター、小売り業者も受け付けないところが多い。
レストランでは、多めのサービス料を取っている分、クレームすると交換可
なところが多いです。
この結果は是非Juransonさんに伝えて
健全なボトルを一本お送りして
ドイツワイン嫌いを払しょくせねば!