今月も第三木曜日は当店主催のワイン会開催。

今月もepoissesさんご参加くださってありがとうございます。
ういにーさんも久々ご参加どうもありがとうございます。
 
今回のテーマは「フランスワイン2000-2009」
2000年代のワインをブルゴーニュ3種、ボルドー7種を2009年産から2000年産まで
年号順に利いていきました。
 
まず最初は2009-2007.
こちらは同じ生産者の同じ銘柄の垂直テイスティングが出来ました。
 
 
 
 
<2009年のヴィンテージ特徴★★★★★>
気候的に理想的だった年。
夏は高温少雨。収穫まで素晴らしい気候が続き選果の必要もないくらい健全な完熟葡萄が取れました。

紫がかったルビーレッド色。
ベリー系の香に、プラムや紫蘇のニュアンス。
この年のブルゴーニュはまるでニューワールドかと思わせるような果実の凝縮したものも多い中、
こちらは非常にエレガント、ソフトでふくよかな味わいに仕上がっています。
素晴らしいヴィンテージとなり、並外れた年と言われた
2003年と2005年をも超えるであろうと生産者達は期待している年です。

                   <2008年のヴィンテージ特徴★★★>
             春先から夏場にかけてすでに気温が低くじめじめとした気候。

水はけの悪い土地では病害も発生しやすく、
収穫時の葡萄ももう少し熟して糖度が高く、酸度は低くなってほしいところ。

ルージュがかったルビーレッド色。
華奢な木いちごの香、カシスリキュールのようなニュアンスも。
樽による化粧っ気のあまり感じないスタイル。はっきりとした酸味主体のアタック、コクもあり、
溌剌とした若々しいニュアンスのブルゴーニュワイン。

                   <2007年のヴィンテージ特徴★★★>

                    春先非常に温かかく、開花も早かったものの

6,7,8月と雨が多く日射量不足。
2008同様、思うように糖度上がらず、酸度下がらずの年でした。
 
ルージュがかったルビーレッド。
コーヒーやモカなど樽のニュアンスを感じる香。
バリック醸造を思わせるコクのあるスタイル。骨太な酸味、やや長めの余韻。
 
2007は木樽熟成のニュアンスの感じるいわゆる
グロ・フレールらしさが良く感じる1本です。
2007、2008と同じような気候の年なのに味わいのスタイルが全く違う!!
 
こうして飲み比べているとこの蔵、2008あたりから醸造のスタイルが変わっているのでは!
 
気になって、インポーターにそのことを問い合わせてみると、
なんと当主のベルナール・グロさんが2、3年前から体調を崩し、
その影響で本人のワインの好みも変わってきたのか
ワインの醸造スタイルもがっつりバリックを利かせたものから
やさしいものへスタイルが変わってきているようです。
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うーん、やはりそうだったのか。
さらにその説を裏付けるため
他の村名クラス以上のものも飲み比べてみたくなりました。
お金ないけど・・・・。