眠い目をこすり、寒さに絶えながら、ドメーヌ(醸造所)に着くと
もう、同僚たちはスタンバイOk。
同僚の家族なども総出で、いざ、畑へ。
時間は6:30
9:00ごろには、マイナス7度を上回るだろうから、この1,2時間で
収穫しきらねばなりません。

妙な緊張感を持ちながら収穫開始。
葡萄はカチこちに凍っておりました。
収穫していくうちにどんな味なのか食べてみたくなり、貴重なものとはわかっていながら、
一口がぶり。

マイナスの世界で、カキ氷を食べるような無謀な行動ではありましたが、
「うまい!」
凝縮した甘さとキーンと来る酸味。極上の天然葡萄シャーベットでした。

二口目の誘惑もありながら、「いやいや、これは貴重なアイスヴァインの実だ」
と自分にいい聞かせ、黙々と収穫に専念。

あたりも明るくなってきて、温度も少し上がり始めた9時前に収穫完了。

「みなさん、休みの日にも関わらず、お仕事ごくろうさま」

みんな満足顔で収穫した凍った葡萄を持って醸造所へ帰ります。

さあここからはケラー(蔵内)での仕事。貴重な葡萄を圧搾、搾汁です。