昨日もお世話になったゼルバッハさんに今日はワイナリー訪問&ワインの試飲させてもらいました。

どれもおいしかったのですが、非常に勉強になったのが
「グラーハー・ドムプロプスト・アウスレーゼ」の2003、1983、1976年の
飲み比べをさせてもらうことが出来ました。

まず、2003年。アカシアの蜜の香。まだ若々しくきれいな酸と甘みが高次元で
調和。均整の取れた味わいは思わず言葉を失います。

1983年はカシスの葉や雨に打たれたシーファー石のような香。熟成によりほっそり
した甘さ。酸度もしっかりとしており、20年の年月を感じさせない若さをまだ持っていました。

1976年は世紀の当たり年。この年は非常に貴腐菌がいい時期についたため、
ほとんどのワインが格付け以上に糖度の高いワインがとれた年でもありました。

はちみつやラクリッツ(甘草)を思わせる香。糖度やエキス分が高く、その割に
酸度がやや低いのが特徴的な年。

エキス分に富んだボディに、華奢な酸と、旨みあるそれでいて繊細な甘さ、
非常にエレガントなアウスレーゼでした。

どれが好き?って聞かれると「僕は2003年がすきでした」
熟成よりも若々しさの方が、好みのようです。
どうやら若い人は若いワインが、年配の人はオールドヴィンテージが好きな傾向にあるようです。