前にコロッケと唐揚げをあわせたスペインとフランスの赤ワインに
今日は焼きさんまをあわせてみました。

ワインは
1、ロブレモノ・ピノワール2004  ¥1870
ヴォルネイに拠を構えるこじんまりとしたドメーヌ。ビオ・ディナミをしています。
働き者の御当主でした。
ビオのピノでこの値はお得だね!と思わせるエレガントさをもっています。
体にやさしくしみこむような印象のビオらしいピノでした。

2、カスティーリョ・デ・アルマンサ・レゼルヴァ 2004 ¥1380

スペイン、アルマンサ地方の期待の星。ヒュージョンソンのポケットブックで★★★でした。
非常にスペインらしいコク、煮詰めたチェリーやタバコのような香、
2004でもそこそこの熟成感の片鱗を感じさせてくれる複雑味が在りました。

それらのワインにさんまの塩焼きのご対面!

大根おろしに柚子ポン酢。
この酸味の強いソース?に合うワインは、酸味のあるエレガントなピノなのか?
コクやタンニンの強いモナストレル種のスペインか?

結果はピノノワールのほうが○

大根おろしとポン酢に、少しおとなしくされたようなピノはさりげなく料理を引き立てており
ワインも控えめさを出しながら、おいしくまとまってました。

スペインのアルマンサの方は、さんまと大根おろしと交わると、さんまに第三の味わいが
出てきました。おそらく大根おろしの酸味かさんまの塩焼きの焦げた部分とか魚本来の
臭みなどのどれかと、ワインのタンニン(渋み)がうまく調和していない気がしました。

酸味のあるソースと合わせるにはやはりワインも渋みよりも酸味を持っているほうが合いますね。

ただエレガントなピノノワールよりも
ガメイ種の赤ワインとか、カリフォルニアのジンファンデルなんかでも
もっとあいそうな感じです。

でもさんまの塩焼きと言えば和の家庭料理の定番、やっぱり、日本は北海道産
ツヴァイゲルト種あたりでミディアムボディのおいしいものがあれば、
そいつであわせてみたいですね。