先日たけとっちーさんとお知り合いの方に、たくたくさん達と

ワインのブラインドティスティング会を行ないました。

白2に赤4です。

銘柄を当てるなんてとんでもなく難しいので、そのワインのタイプをつかみ取れればよいかなといった

感じで挑みました。興味深いワインの目白押しでした。

1本目のワイン

淡いグリーンを帯びたクリアな麦わら色。グリーンを帯びているのはワインが若い証拠。
収穫から2,3年ほどのワインとめぼしをつけて、

香はミネラルっぽさ、キャンディートーンにアンズ香。
モーゼルあたりのリースリング種を感じさせます。

味わいはシャープな酸味と果実味にミネラル溢れる凝縮度の高いボディ。
シャープな酸味は産地が北のほうであることを表します。
これもモーゼル的ですが余韻にモーゼルらしからぬ複雑味。
絞込み的にはモーゼル、アール、ミッテルライン地方あたりを想定しましたが、
ミッテルライン地方のリースリング種かなと。

答えはアール地方のリースリング、2007年産でした。
1、ドイチャーホーフ・リースリングQbA 2007
2本目のワイン

これは僕がもってきたワインカナダ産のリースリング種でした。

先日行ったカナダワインの試飲会で美味しかったので、ついつい買って持ってきてしまいました。

色は淡い麦わら色、気泡も少しグラスに付着しておりました。
この気泡もワインが若いという証。発酵中に発生した炭酸ガスがまだ残っているといこと。

香は湿った濾紙や石灰っぽいニュアンス。総じて控えめ。

味わいはアタックにピリッとした微炭酸。こちらも酸度も高く凝縮度も高め。
均整の取れた酸はリースリング種を思わせます。
やはり酸が高いので北の産地を想定しますが、この凝縮感はドイツでは出せない感じ。
果実味の残し方などもドイツスタイルですが、

実は産地はカナダ・オンタリオ州産でした。
生産者はヴァインランド。ドイツ人が起こした醸造所でした。

2、ヴァインランド・リースリング・VQAナイアガラ・ペニンシュラ2007

3本目は赤です。

色はオレンジがかった薄い紅色。濃い目ロゼ?みたいな薄い色です。
縁がオレンジがかるのはそこそこ年代を重ねたワイン。
色が薄いのも古いか、夏の日射量の少なかったワインということ。

香は一転きれいな野いちごの香が。

色からは古さを感じながら香はまだ若々しい。

ということは日射量の少ない産地でまたドイツ?シュペートブルグンダーか何か?

色と香の情報は?だったので

?なまま口にすると、

やや痩せた酸味主体のアタック。贅肉をそぎ落とし酸だけはまだ健在。
余韻に行くにしたがって複雑味に少しエグミも。
 
やや飲み頃を過ぎかけたピノノワールのニュアンス。

90年台後半のドイツ・アール地方のシュペートブルグンダー?などと思っていると
そこにヒントが。

実は半額セールで3000円ですと。

ということはほんとは6000円ほど。

この味わいでドイツのアール地方でそんな高いワインはあまりないし、

でも品種はシュペートブルグンダー系・・・=ピノノワールでブルゴーニュの古酒か?

という展開に。

答えは
3、ピエール・ブレ・ペルナンヴェルジュレス1997

なんとボーヌの97年。
97年はブルゴーニュで雨がちでやや日射量不足の年。薄い色合いや、残り気味の酸、
痩せたボディはこの年の特徴か。

なんとか2種類とも品種は合ってたと喜んでいいのか、まだまだ自分のティスティング能力の
無さを痛感してしまいます。
残り3本はまた次回に書きます。

酔いが回りだしてさらにぼろぼろの展開に・・・・。