早いもので酒屋的には、
そろそろボジョレーヌーヴォーの仕入れを考えなければいけない時期にきました。

去年は雨が多くて、その湿度の高さなどからから葡萄の樹の病気がやや流行ったと言うこともあり、

水はけがよくて風通しの良い畑を持っている生産者のを多めに仕入れました。

そのおかげで美味しいヌーヴォーをチョイスできました。

今年は気候がパーフェクトみたいです。

エクセプショナル(ヴィンテージの一番良い表現です)だそうです。

ボージョレーワイン委員会の発表を抜粋しますと

今年は気候的に理想的であった。
1月から4月は寒く(平均よりも1.4度低い)、5月から7月は暑く(平均よりも2.1度高い)、
特に5月は1959年以来、最も高い気温を記録した。

5月から7月にかけては日照時間が91時間を超え、
3月から7月の平均気温は1968年以来、最も高かった(2003年を除く)。

7月も暑く(1997年以来の月平均より0.5度高い)、
特に最初の20日間は気温が上がり、
それに加え降水量が例年の半分以下で44mmを下回り、非常に乾燥していた。

8月半ばの時点でぶどうの糖分は異例なまでに日々上昇した(平均1日あたり0.34度の上昇)。
この高い糖度に対してpHは非常に低く、糖分と酸のバランスに優れていると言える。
色づきも良く、最良の成熟度に達したぶどうを収穫することができる。

収穫は非常に順調とのこと。2009年は選果の必要すらない、すばらしいヴィンテージとなり、並外れた年と言われた2003年と2005年をも超えるであろうと生産者たちは期待している。

と。

若干大げさに良く書かれていると見積もっても良い年に変わりはなさそう。

特に雨が少なくて乾燥しているので病害も少なかったようです。

自然派ワインを造る生産者にとっては、農薬や殺虫剤などを使わない分、

去年のように湿度が高く病気が多いと健全な葡萄を収穫するのが大変なんですが、

今年のような恵まれた年には、例年以上に良い出来のものを作ってくれるのではと期待しております。

もともと、自然派ワイン生産者は、通常のワインにも
ヌーヴォーを造る時の醸造法「マセラシオンカルボニク」を
行なうところも多く、この手の造りは得意中の得意。

というわけで紀の国屋的には2009のヌーヴォーは自然派ワイナリーを多めに仕入れようかと

検討中です。

お店での試飲ではなんと8年連続してルイジャドのヌーヴォーが人気No1なんです。

9年連続なるか?

はたまたフレデリック・コサールやフィリップ・パカレあたりの自然派がNo1になるんじゃないかな

とも思っております。

今から解禁が楽しみです。

ボジョレーヌーヴォーの解禁はその年のブルゴーニュの出来不出来がいち早く感じられるのと

すごく高いワインを造っているスター生産者のものでも、
3000円程度で購入できるので、その辺が楽しみなんです。

【ボージョレヌーヴォー2009】
http://item.rakuten.co.jp/wine-kinokuniya/c/0000000250/