勝手な思い込みもあって、ヌーヴォー探しがてら気になっていた自然派アイテムを仕入れこんでます。

そして飲み比べを。まずはこちら

シャソルネイ・デュ・スッド誕生のきっかけは、 
フレデリック・コサール氏が、トゥールーズの近くに住む家族に会いにいく途中、
たまたま通りかかったブドウ畑に一目ぼれして、その所有者(ロドルフ)を
探し訪ねたことから始まりました。

偶然見つけた古樹のグルナッシュ畑に強い波動を感じ
「すぐにでもこのグルナッシュでワインを造ってみたい」という期待のスイッチが入って止まなかったとか。

クロ・デ・ザルジリエール2000がクラスマン誌で
「ロマネコンティのグランクリュと比肩する」 と評価されたドメーヌ・ド・シャソルネイの
造り手フレデリック・コサール氏がシャソルネイのブルゴーニュワインと同じスタイルのワインを
ラングドックでも造り上げるとのモットーで造られたワインです。

畑で強い波動を感じたグルナッシュとはどんなものなのか興味があり、

飲み比べに同じカテゴリーのシラーとともに。

まずはグルナッシュ2008。
シャソルネイ・デュ・スッド・キュヴェ・ジェー2008
アルコール度がなんと15%!

フランスのこの価格帯のカテゴリーではちょっと見たことない度数の高さ。ディスクも厚い。

期待値が高まります。

で、試飲。

スミレの花のようなスッとした香りと小さな赤い
実の果実香。

アタックにはコクと果実味が印象的。

非常に凝縮感の高いボディとフルーティな味わいが
バランスよく、清らかな喉越しへと続きます。

最後に良質なきめの細やかなタンニンが舌に感じられます。
高いアルコール度からも裏付けられる
糖度の高い素晴らしいグルナッシュ種から造られたことが伺える1本です。

すごいパワフルなのに滑らかさもある。すごいワインです。

香には最初に自然派らしい還元香。蒸かした芋のような香です。
時間とともにブルーベリーのようなベリー系の
果実香も広がります。

口当たりは自然派独特のスルスルと染み込むような
スムーズなアタック。

優しい飲み口から凝縮感のあるボディへと移行していきます。
余韻にはアルコールのボリューム感がふわっと
広がり次の瞬間にはスルスルと喉にしみとおって行きます。

自然派特有のスルスルとしみこむ感じと
南仏の葡萄が持つほど良い凝縮感とスパイシーさがみごとに調和しています。

どちらもキャラの濃い、くせになりそうな美味しさでした。