あと一度糖度が高かったら、

世界三大貴腐ワインになれたという、

 
さらにそのワインの値付けに対してデクスハイマー家の父と娘が大喧嘩になったという、

曰くつきのドイツ貴腐ワインがお店に入荷してまいりました。

どんなワインか・・・・

 
 

【ハインフリート デクスハイマー・ヴァインハイマー キルヒェンシュトック・フクセルレーベ アウスレーゼ2007 375ml ¥1890】

このワイン、ほんとはアイスワインを造る為に、
マイナス7度以下の気温になるまで、
実をつけたまま、収穫を待っていたんだそうです。

ところが最近は温暖化の影響もあってなかなかマイナス7度にならない。

そんな中、雨風にさらされて「もう収穫しないと
実が自然に落ちちゃう」というところまできてしまい、

ついにはアイスワイン造りをあきらめて
収穫してしまおうと言うことになったんです。

ところが「収穫してみてびっくり」

糖度を計ってみるとアイスワインをはるかに超える

149エクスレ度を記録!!(アイスワインは125エクスレ以上)

なんとあと一度高く、150エクスレ度あれば

世界三大貴腐ワインのトロッケン・ベーレンアウスレーゼ(TBA)を

名乗ることが出来たワインだったんです。

しかし当主のデクスハイマー氏は、

「アイスワインを諦めた時点でアウスレーゼとして 出す予定だった。

インポーターのIさんとは長い付き合いだし
感謝の意もこめて一本2000円を切るアウスレーゼの
価格(ハーフボトル)でお出ししよう」と。

それを聞いて大激怒したのがこのご当主の娘さん。
(たしかに気も強そう)

 

「なんで3000円以上の価値のあるこのワインを こんな価格で出すの!!!

トロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)なら5000円でも安いわよ!」

「今までの畑作業の苦労を考えても信じられない。」と。

 
たしかにアイスワインやTBAを造る為には何回も何回も畑を行き来して葡萄の状態を確かめなければならないし
すでに干し葡萄のように水分の飛んだ葡萄からは搾ってもほんの少ししか搾れません。
当然コストも尋常じゃないぐらい掛かってしまいます。
 

最終的にはそんな娘さんを納得させて
今回限りのスペシャルプライスと言うことで
当店の店頭にも並ぶことが出来たのでした。

 
イエローがかった淡いゴールドの色調。
ハチミツやかすかにシナモン、ラクリッツを思わせる香。
高次元で糖と酸が調和した、極上のデザートワイン。
とろりと粘性のある甘さに果実由来の綺麗な酸味が
調和し、極甘口ながらも甘ったるくなく
スルリと飲み干せる希少な黄金の滴です。

この価格で
世界三大貴腐ワインの風格を感じることができるすごくお得なワインです。