ローヌのワインといえばシャプティエとギガルが双璧のような
イメージがありながら、あまりシャプティエは飲んだことがありませんでしたが、
こちらを抜栓。
 
 
やや紫がかったガーネット。 
やや黒みを帯びた色調、粘性も少しあり。
胡椒やシナモン、ハーブを思わせるような香。

小さな赤い実を思わせるようなやさしい果実味と
スパイシーなドライな味わいのバランスが絶妙。

 
美味しい!です。
 
さすが名門シャプティエ!という感じ。
 
このワインは価格的にも買い付け葡萄だと思いますが、シャプティエはすべての自社畑において
自然にやさしいビオ・ディナミ農法が推し進められています。

そしてココのワインはエチケット(ラベル)が印象的。

1995年ヴィンテージから、点字表記を採用しています。これはシャプティエ家の友人に、
ことのほかエルミタージュ・ブラン・シャンタルエットが好きな盲目のフランス人歌手がおり、
「いつもテーブルの上にこのワインがあることが確かめられれば」といったことが事の始まりでした。

ワイン評論家ロバートパーカー氏が100点満点をつけたワインが、最も多い生産者とも言われています。

最近はローヌワインといえばサンコムやペスキエなどやや南部系の
パワフルで手ごろな価格のものを選ぶことが多かったのですが、
 
パワーこそそれらのワインほどありませんが、果実感とスパイシーさのハーモニーの
バランス感がぴか一!
 
黒胡椒を利かせたお肉料理にはもれなく名脇役として料理を引き立ててくれそうな
なかなかすばらしい一本でした。