昨年初リリースながら大人気を博した
 
ニュージーランドのキムラ・セラーズの当主木村滋久さんが来日され
 
なんとうちのお店にも訪問してくださいました。
 
 
 
もともと日本でソムリエをされていたという経歴の持ち主で、
たまたま、ワインスクールが主催するボルドーとシャンパーニュのワイナリーツアーに参加して、
現地でのワイン造りをみたのがきっかけでワイン造りの仕事に魅了され
ニュージーランドへ渡られます。
醸造学を学ばれた後、世界的に評価の高いヴィラ・マリアで収穫の手伝いをしていたところ、
その仕事ぶりに目をつけられて
本採用として働くこととなり、そこで培ったスキルをもとに
その後キムラセラーズを立ち上げ今年で2年目のワインリリースとなります。
 
 
 
 
さすがに出来たてのワインらしく、色合いは非常にクリアな透明感があります。かすかにグリーンがかってます。
 
香も柑橘系果実がメイン、シークァーサーやパッションフルーツ、グレープフルーツのトーンに
完熟果実を思わせる、パイナップルやかすかなキャンディートーンが香ります。
 
味わいは若いキレのある酸が1本びしっと通っていて、フレッシュで凝縮感も高め。
フレッシュなライムを丸かじりしたようなピュアな果実感があり非常に若々しい味わいです。
 
ニュージーランドの広大な畑では機械による収穫も多い中、
彼のワインは完熟させたものを手摘みで収穫、さらに地元のソーヴィニヨンブラン種では
ほとんどしているところがないという選果台での選果も行い、選ばれた高品質の葡萄を用いて
醸造するというひたむきに地道な作業の結集がこの美味しいワインを産み出しました。
 
契約栽培先の畑はオーガニック栽培。認定がもらえるのはリリース3年経過後ということで今は表示なし。
熟成は基本、ステンレスタンクで。隠し味的に10%ほど、フランス産のバリックの古樽のものを
ブレンドすることもするようです。(ちなみに2010年産は訳ありのステンレス100%)
 
ゆくゆくはピノノワールも手掛けてみたいという野心も聞きだすことが出来ました。
 
初対面ながら、以前お手紙をいただいたこともあり、メールのやり取りもしてたこともあったので
妙に親近感があり、年も僕と近く、お子さんがうちの息子と同い年ということも判明、
お互い子供の為にもがんばりましょうということで締めくくりました。
 
キムラセラーズ・マールボロ・ソーヴィニヨンブラン2010