たくたくさん、epoissesさんとたけとっちーさん宅で開催されたブラインドティスティング会。
 
3本目の赤は、たくたくさんの持ち込み。
 
エッジが紫がかった小豆色、赤い実、ブルーベリーガムなどを思わせる香。
フルーティーな果実感と少し粗さを感じる力強さ。
凝縮感もほどよくあり、雑味が味わいに複雑さを与えます。
余韻はやや短め。
 
国産かという声があがったのですが、旧世界のワインだと。
 
それならガメイに違いあるまい。
 
今香を嗅ぐとバナナのニュアンスも。
 
バナナ→マセラシオン・カルボニクの可能性→ボージョレヌーヴォー?
 
答えは
エリック・パルドン・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2009
 
 
フレッシュ&フルーティーな新酒のイメージですが1年寝かすことにより落ち着きが出ています。
 
 
4本目の赤はepoissesさんの相方さんの持ち込み。
 
ややにごりのある茶褐色をおびた色合い。
 
色だけでこれはなんだと身構えてしまう。
 
香はオリエンタルスパイスや揮発酸、少し紹興酒のようなニュアンスも。
 
味わいは揮発酸的ニュアンスに密度の濃いボディ感。
 
のど越しに少し焼けたニュアンスも。
 
色合い、スタイルなどからテンプラニーリョのグランレゼルヴァかネッビオーロの古酒を想定しましたが
 
ヴィンテージはなんと2007とヒントが。
 
それならば自然派変態系のピノノワール?
 
産地は???
 
とここで思考停止。
 
答えは
クリスチャン・ビネール ピノノワール キュベ・ベアトリス 2007
 
すごい色だったのに写真撮り忘れた・・・・。
 
 
 
5本目は私の持ち込みの赤。
 
茶色がかったガーネットの色合い。
 
カシスリキュールの香にあとからコーヒー豆のような香も。
しなやかさもあるが非常にタンニックで力強い味わい。
あとから酸味、スパイシーさも感じます。
余韻は長め。
 
じつはこのワイン、お値段は一万円オーバー。
うちのお店でやっている、売り上げの5%を東日本大震災への募金にあてるというチャリティーに
自分ものっかって、この日の会用に購入したのでした。
 
 
 
購入に際してこだわったのが年号。
 
1995年産です。
 
この年は阪神淡路大震災の年です。
 
思いの詰まった年のワインを飲むと、意識的にその年のことを思い出すことができます。
 
その年は僕は
ドイツでワインの修行中でした。
朝のニュースで神戸と京都の間で大地震が起こったということを聞き
朝からワイナリーの仕事を休ませてもらいテレビで情報収集と
家族への電話を試みました。

2,3日連絡が取れず、もう家族とは逢えないのかなと
不安な日々を過ごしたの思いだしました。結論的にはみんな無事でしたが。

あの時はドイツにいて
神戸の震災に支援できない自分がすごくもどかしかったのですが、その分も今回は自分らしいやり方で
震災の支援できればという思いになっています。

 
このマグドレーヌ飲んでいくと
 
阪神大震災の年に生まれ16年間、瓶の内で生き続けているこのワインの力強さみたいなものが
 
感じられました。