先週木曜日の当店主催のワイン会
テーマは「南イタリアワイン」でイタリア帰りのKaboくんにワインに合う美味しいあてを作ってもらいながら
ワインと料理の相性を楽しみました。
また細くアップしたいと思ってます。
そして最後に私の思い入れのこもったワインを。(※右端)
この汚れた瓶の正体はドイツワイン。(テーマは南イタリアなのに)
1996年にドイツから帰国するときにドイツでの大親友トニー・ナシメント(Tony Nascimento)くんが
プレゼントにくれた
「モーゼル河の洪水の被害を被った一本」
です。
モーゼル河は数年に一度は洪水で氾濫をお越し、川沿いのワイナリーの地下セラーに浸水したり
ベルンカステルのきれいな街並みをもつかるくらいまで水があふれることがあるんです。
その時はドイツワインファンにとっては「聖なる河モーゼル」の土のついたワインということで
高校球児が甲子園の砂をもらえるような類の感動を覚えたのですが、
いざ日本に持って帰るともったいなくて飲む機会がない。
そんなこんなで2011年3月まで開けれませんでした。
そしてこの度の大震災。
Wine Naviさんなどが被災しながらも被災したワインを洗い販売する話を聞きつけ、
今、僕がこのワインを飲むことで、水に浮かび、泥まみれになったワイン(しかもそれから15年以上経っている)
を飲んで中身の健全をアピールすることで
すこしでも被災ワインを買いたいけど中身が心配という方の気持ちを後押しできればと思い開けました。
参加者と19等分したので量は少しずつですが色のきれいなゴールドにはみなさんうっとりするぐらいでした。
ラベルははがれてなくなってしまってますが
ヴェーレナー・ゾンネンウーア・アウスレーゼ1989
です。
普通のこのクラスのワインでも製造から21年もたってしまっているので
へたってしまうものもあるかと思いますが、熟成味の中に、このワインはまだしゃんとした酸が活きておりました。
もちろん、ワインの被災状態が今回の地震の時と、10数年前のドイツとでは同じではありませんが
信頼おけるワインショップさんが味見したうえでアウトレットとして出されているワインは
まだまだ美味しく、しかもお買得に飲めるものが多いと思います。
被災ワイン買おうかどうしようか迷ってる人はぜひこの記事読んで
購入に踏み切ってもらえればと思います。
いつもは商売敵ですが今はワインを愛する仲間として
関西から応援のエールを送りたいと思います。
頑張れ!被災地のワインショップさん!!